紀行、小説のノベログです 日々感じていることを盛り込み綴っています

「自転車と列車の旅の追憶」 紀行 完
「大海原」 紀行 完
「家族」 小説 完
“Soul bar-IORI” 短編小説 完

2017年12月のブログ記事

  • “Soul bar-IORI” K祭 創造性

     クワンザ六日目を迎えた。日本は狭い国土にあっても南北に長く、気候の違いもあり違った趣があるはずだ。また、大陸、大洋、双方の気候の影響を大きく受け、夏には暖かい太平洋高気圧、冬には冷たい大陸からの高気圧が強まり、同じ緯度にある国と比べても四季の違いがはっきりと表れる。四季折々に素晴らしい景観を見せ... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” K祭 目的

       クワンザ五日目を迎えた。アフリカ系アメリカ人の立場ではなく、クワンザの七つの原理は自分達に置き換えても考えるべきことが多くある。まだまだ数人に認識されただけであるが、より多くの方に考えて欲しい事だ。  クワンザの思想は、政治思想である「自由主義」における「共同体主義」とでも言うのであろうか。... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” K祭 共同経済   

     クワンザ四日目を迎えた。街はクリスマスの終わりと共に年末商戦が繰り広げられ、ピークを迎えるのであろう。活気に満ちた街は気持ちのよいものだ。  駅の裏手に回るとアーケード街があり多くの店舗が軒を連ねるが、活気はなくシャッターを閉ざしたままの店舗も多い。かつては多くの人で賑わったであろう跡が残るだけ... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” K祭 共同事業と責任 

     クワンザ三日目を迎えた。供え物のフルーツを一部入れ替え、食べごろになったフルーツはクワンザに共感してくれる客にデザートで提供しよう。これも差別であろう。  BGMはクワンザの期間中、客の要望がない限り“Marvin Gaye”を取り上げる予定だ。今では通例であるが、この曲が収録されているアルバム... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” K祭 自己決定

       クワンザ二日目の夜だ。昨夜の嵐を思わせる風は止み静かな夕時だ。BGMは昨夜に続き“Marvin Gaye”から“Tammi Terrell”とのデュエットで“Ain't no mountain enough”を選んだ。二日目のロウソクに火を灯そうと祭壇の前に立ったが、クワンザの期間中通うと言... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” Kwanzaa 結束

     私はバー・カウンターの隅に黒、赤、緑の麦わらで織られたマットを敷き、黒のロウソクを中央に配し、向かって右側に緑を3本、左に3本を立て、果物、とうもろこしの供え物をセットし、BGMには“Marvin Gaye”を選んだ。 Marvin Gaye - Mercy, Mercy Me  当時、シングル... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” お笑い事情

     先日、外国人お笑い芸人が書いた本の紹介で、欧米と日本では笑いに違いがあると言う記事をみつけた。本を買って読んだ訳ではないが、欧米人と日本人の違いを笑いの側面から捉えた、いたって真面目な本のようである。  BGMではなく、全盛期にもっはら音楽から離れていたドリフターズのバンドネタのVTRを観ていた... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” Christmas eve

       今夜はイエス・キリストの「降誕」を祝う日であり、欧米では大切な家族と過ごす有意義な一日だ。聖書にキリストの誕生日の記述はないが、10月1日か2日が誕生の日と推測され、誕生日ではなく降誕の日である。そして、ユダヤ民族の社会習慣では「一日」を「夕方から夕方まで」としており、キリスト降誕の日は本日... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 似て非なる国5

    「BGMを替えますね」 ジョン・レノン / イマジン (日本語訳付き) 「本を読む前に、インターネットで多くの方がアイヌ民族に対してどのような認識を持っているか調べようと思い、質問形式のサイトを見ていたんです」 「なにか参考になるものがありましたか?」 「はい、見ていて感じたことはやはり『知らない... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 似て非なる国4

    「ずっとBGM止まったままでしたね。何をかけようか、、、」 「何かほっとするような曲がいいなぁ~」 「では、この曲で。“The Temptations ”の“Just My Imagination ”かけましょうかね。多くのアーチストがカバーしてる曲で、歌詞に具体的なことは出てきませんが、肌の色が... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 似て非なる国3

       「最初にお話したように、アイヌ民族は北海道、千島列島に続縄文時代の頃から居住し文化を築いていたんですね。サケ、マスが遡上する川周辺に集落を築いたようです。北海道の地名に『別』の字を良く見ますよね、これはアイヌ語で『ペツ』、川を意味します。札幌もアイヌ語の『サットポロ』、乾燥した広い土地の意味... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 似て非なる国2

     自国の歴史に背を向けることなく教育を受けるドイツ人は、日本の教育に多くの疑問をもつであろう。歴史教科書の作成もかつて侵略をした隣国と協議し、ナチス時代に関する記述について双方が納得できる内容を確認し記述をしている。 「優子さんにお尋ねしたいんですけど、彼女が言われた第二次世界大戦、太平洋戦争で日... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 似て非なる国1

     ドイツ人と日本人の気質、国民性が似ていることは昔からよく聞く話だ。国民性は長い歴史の中ではぐくまれるもので、ドイツも日本も地方分権だった国であり、歴史的に国家体制が似ていたことも要因のひとつであると思う。また、農業が盛んで、資源は乏しく輸入に頼り「ものづくり大国」として共に発展してきたこともある... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 甘い罠2

     男達は砂糖の毒性を説き、ゼロカロリー商品を称え店を後にした。物が氾濫する中で何を選ぶかは本人次第だ。選べることも豊かさの象徴である。ただ、ベルトに乗っかったお腹は、残念ながら引っ込むことはないであろう。 「何か、嫌な感じだったわね。でもお砂糖の毒性を煽って利益が出る会社って?」 「新たに認可され... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 甘い罠1

       BGMに大好きな“The Crusaders”の“Sweet'n Sour”を選んだ。 The Crusaders - Sweet 'n Sour  カラン、カランと呼び鈴が鳴り、客の来店を知らせた。新規の男性二名である。 「いらっしゃいませ。お二人様ですね、お好きなお席にどうぞ」  カウン... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 色

     冬はなぜか全体がモノトーンに感じられ、色をあまり意識させない。無論、色の違いはあるのだが、冷たく張り詰めた空気がそう感じさせるのであろうか。色は目も心も和ませてくれる。黒、白、黄色と識別される色にも濃淡があり、一色だけではない。自然の持つ色はみな美しい。色で人が傷つき病んでしまうような魔物であっ... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 愛歌2

    「BGM替えましょうかね」 Save the last dance for me - The Drifters 「楽しく踊りたくなる曲ですね」 「この曲は、男性が女性に向けて歌った曲なんですけど、、、『誰とダンスをしても構わない、楽しんでおいで。ただ、ハートだけは取られないで欲しい。送ると言われて... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 愛歌1 

     看板の灯を入れに外に出ると、暗くなった街は暖かだった昼間の陽気が嘘のように冷え込み、街行く者はコートの襟を立て足早に家路を急いでいる。そんな中、ふらり、ふらりと歩く一人の女性に声を掛けられた。 「お店、もうやってますか?」 「はい、大丈夫ですよ、これから開けますので。どうぞお入りください」  扉... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 和製英語2

     優子が何を言ったのかを問うと、クリスティーネはこう話した。 「あなた達は、私が日本語を話せることを知っています。なぜ、英語で話しかけるのですか?私と話がしたいのですか?私と話がしたいのであれば、日本語で対応できます。それとも英語での会話を楽しみたいのですか?私は英語が得意ではありません。外国人を... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 和製英語1 

     言葉は進化をして定着する。漢字を使った言葉で、中国では通じず日本でしか通じない言葉もたくさんあり、これらはれっきとした日本語なのであろう。  かつて中国文化が流入してきたようにアメリカ文化が流入し、英語を真似るのが流行した結果、同じことが欧米諸国の言葉を表すカタカナの世界でも起きてきた。これらの... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” ブーム

     “boom”ブームとは英語で表される擬音語で、「ドーン」とか「バーン」の意味である。日本で使われる「流行」とかの意味合いとは異なり、外国の方に“It's my boom”とか言ったところで、何を言ってるんだろうこの変な人と思われることは間違いない。  「流行」を表す英語は“popular”(人気... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 38%3

     食料の需給率が最低レベルで廃棄率が最高レベルの国は、世界中何処を探しても日本だけだ。わずかな食料がなく、今も人が命を落としている国が世界には多くある。  「賞味期限切れ」で、購入後、家庭で廃棄される食品も多い。一見、食の安全を確保するためのものと感じるが、十分に食べることが出来る。期限が切れたら... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 38%2

    「君、誰がストレートでくれと言った。水割りにしてくれ」「私もだ」 「もし、お飲み頂き、喉が焼けるようでしたら、お水をご用意いたしましたので、後を追うようにお飲み頂ければ」 「面倒な男だな、君は。水割りにしろ!」 「では、今回だけお出ししたもので作らさせて頂きます。追加も含め以後はお断りさせて頂きま... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 38%1

     店で使う魚介類の買出しに駅前のデパートを覗いた。店で使う魚介類は、今のところタコとスモーク・サーモンだ。購入したボイルタコはモロッコ産、スモーク・サーモンはキング・サーモンを使用したアラスカ産だ。生鮮も含め多くの輸入品が陳列されている。  生鮮の並ぶ棚で不思議な物を目にした。「トラウトサーモン」... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 半端

     繁華街を抜け幹線道路に出ると、歩道がある。私は自転車で歩道を走ることは普段なく、車に行く手を妨げられるときぐらいだ。街では歩道を走る自転車がほとんどで、歩行者との接触も多い。  本来、車両に当たる自転車は車道走行が基本だが、車道を走る自転車は、車から見れば「邪魔」であろう。行政の「自転車で一部の... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 水 

     雨の日は行動も億劫で憂鬱であるが、雨ほど大切な物はなく、私達に潤いをもたらしてくれる。降雨量が減れば深刻な水不足にも陥り、農作物に与える影響も大きい。雨は少ないと喜ばれ、それが原因で野菜価格が高騰すれば恨まれる。人の思いは複雑だ。  日本の国土は多くの森林に囲まれ、雨は落ち葉が堆積した腐葉土に染... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 価値2

     「残念ですが、仕方ないですよ。人により求めるものが違いますから、すべての方に受け入れられる店はあり得ないです」 「チキン焼き上がったら、私、頂きます。伝票きちんと付けてくださいよ」 「お気遣いなさらないで下さいよ」 「いえ、そんなんではないんです。匂いを嗅がされたら我慢できませんよ。私も出来上が... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 価値1

     12月に入り繁華街は賑わいを見せているようで、宴会の後に少人数で飲まれる新規の方が、ポツリ、ポツリと増えている。有難いことだ。ただ、騒がしい客は御免だ。客も店を選ぶ、そして私も客を選ぶ。ただ、それだけ。  BGMは敢えて静かな曲を選びたい。12月の慌しさに嫌気の差す方もいるであろう。ゆったりと流... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 命日

     1980年の今日(アメリカ時間の日付は8日)、当時私はまだ高校生だ。バンドの練習を終え帰宅すると母親が興奮気味に話している。 「あんた、ジョンが死んじゃったよ」  母親から結び付くジョンは隣の犬しか私は知らない。まさか外国の方に知り合いがいるようなハイカラなおばさんでもない。母親も私もジョンと仲... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 食3

     BGMは“Bill Withers”が唄った反戦歌だ。  「ニイタカヤマノボレ一二〇八」の電信が配信され攻撃準備に日本艦隊は入った。宣戦布告が手違いで遅れたこと、アメリカ側は攻撃の情報を得ていたとの推測もあるが、事実としてあるのはあくまでも奇襲だ。日本の行為は「恥知らずな蛮行」、「背信行為」、「... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 食2

    「感謝は必要だけど、それが崩れてしまうんですか?う~ん、わかんない」 「BGM替えますね」 David T. Walker (The Crusaders) - Chain Reaction  生物(者)にとって生きる上で最も重要なことが食べることだ。人の命は食事があって成り立っている。すべてを自給... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 食1

     “David T. Walker”の“Soul Food Cafe”をBGMに。ドラムは私の友達の“N'dugu”だ。彼が「そう」言ったのだから仕方ない、友達でいてあげよう、、、おいっ!  実はこれ、ライブ会場でサインを頂き、写真を撮ってもらおうとカメラを出した瞬間、店員が飛んで来てカメラを取り... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 島国2

     ビールに限らず、自国の文化である日本酒も出荷量の90%以上は紛い物だ。とかく日本人は混ぜ物が好きなようだ。  多くの日本人は曖昧さを好み、美と奉り立てる人もいる。奥ゆかしさ、謙虚さとはまったく別もので、日本人は人に流され己の意思を持たないから曖昧であるしかなく、断言することが出来ない民族だ。それ... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 島国1

     私は自家用車の利用は必要最低限に留め普段の移動手段は自転車である。車の利用は月に一度あるかないかで、重いものを購入する以外使うことはない。昔みたいに灯油も米も配達が可能であれば、私の環境では車は必要ないものだ。雨で自家用車を利用することもなく、公共交通機関を利用すればこと足りてしまう。  自転車... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 思い出

    「いらっしゃいませ」 「早すぎちゃいましたか?」 「大丈夫ですよ。今、DVD探してますから少し音待ってくださいね。お飲み物は?」 「ビーフィータージンをロックでお願いします。全種制覇ですね、これで」 「まだまだ。隠してますけど、ジン発祥の地オランダのジンがありますから」 「え~そうなんだ。じゃあ次... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” ビジョンなきビジョン

     アメリカで35年間続いたテレビ番組“Soul Train”のVTRの中から“Funk”をかけてみたいと思う。 Release Yourself - Graham Central Station  ヴォーカルとベースを弾いているスラップ奏法の創始者“Larry Graham”とは、“Crusade... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 日本の心2

     「タコのマリネ」は玉葱と大葉、ケッパーの実をみじん切りにし、オリーブ・オイルとポン酢を使う。バジルやワインビネガーを使うことが本来のあるべき姿であろうが、大葉と醤油と柑橘果汁を合わせたポン酢を使っている。クリームチーズの冷奴風は、角切りにしたクリーム・チーズを豆腐に見立て、冷奴を頂く要領で召し上... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 日本の心1 

       今日はジャズでもかけよう。ブランフォード・マリサリス、弟のペット奏者ウイントンとコンビを組み、世界中で人気を得たサックス奏者だ。 Branford Marsalis Quartet  彼は以前こんなことをインタビューで語っていた。 「日本人にジャズが理解できるわけがない」  ドアベルが鳴り客... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” お~キャロル3

    「いらっしゃいませ、お待ちしておりました」 「こんばんは。今日はえ~っと、どうしよう、ターキーもらおうかな、ロックで」 「かしこまりました。しばらくお待ちください」  久し振りの顔合わせに女性3人の会話が弾んでいいるようで、微笑ましい。BGMを流して聴けるようにヴォーカル曲は外そう。クルセイダーズ... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” お~キャロル2

       キャロル・キングが1967年、アレサ・フランクリンに提供した楽曲で、“The Kennedy Center Honors”でのパフォーマンスをDVDに入れた。 Aretha Franklin (You Make Me Feel Like) A Natural Woman - Kennedy ... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” お~キャロル1

     “The Loco-Motion”多くの方が一度は耳にしたことがある曲ではないでしょうか。“Little Eva”が大ヒットさせたナンバーで、ハードロック系バンドのヴァージョンがソフトバンクのCMに使われてもいました。 Little Eva - Loco-motion(1962)  作曲がキャロ... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” Jazz3 

     電子楽器の普及はジャズの世界にも取り入れられ、モダン・ジャズを牽引したマイルス・デイヴィスが試行錯誤を繰り返し完成させていく。賛否両論あるが正しくジャズである。  そしてマイルスを電子楽器でサポートしたミュージシャン達が、後のジャズ・ロック、フュージョンシーンを牽引し作り上げていく。これもすべて... 続きをみる

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