紀行、小説のノベログです 日々感じていることを盛り込み綴っています

出来ることならば初話からお読み頂ければ幸いです。

「自転車と列車の旅の追憶」 紀行 完
「大海原」 紀行 完
「家族」 小説 完
“Soul bar-IORI” 短編小説 連載中

“Soul bar-IORI” ビジョンなきビジョン

 アメリカで35年間続いたテレビ番組“Soul Train”のVTRの中から“Funk”をかけてみたいと思う。



Release Yourself - Graham Central Station


 ヴォーカルとベースを弾いているスラップ奏法の創始者“Larry Graham”とは、“Crusaders”公演のゲストでのライブ終了後“Joe Sample”を交え、30分程お話をさせてもらったことがあり、思い出に残るミュージシャンだ。1985年当時、奥様とまだ生まれたばかりの愛娘も帯同しツアーに参加するなど、家族愛に溢れた心優しい紳士だ。異国の一ファンである青年(当時は)に対し心温まる対応を見せてくれた。“Best my friend”と書き記してくれたサインは私の宝物である。


 カラン、カランとドアベルが鳴った。女性二人組みの来店で、カウンター中央に腰を降ろした。


「いらっしゃいませ。お二人がご一緒とは驚きですね。お心が通じ合ったようでなによりです。お飲み物はいかがなさいますか?」


「今日は~ゴードンをロックで」「え?何それ」


「ジンの種類なの」「おいしいの?」


「私は大好きだなぁ~、ここでジンばっか飲んでる」「じゃ、私もそれで」


「え?ロックで飲まれますか?かなりきついですよ。よろしければ何か飲みやすいカクテルをジンでお作りしますけど」


「きついのはダメだぁ~マスターにお任せします」


「かしこまりました。しばらくお待ちください」


 タンブラーとロックグラスに氷を入れジンを注ぎ、タンブラーにレモンジュースを加えジンジャーエールで満たし軽くステアーをした。ピックにレッドチェリーと厚く切ったレモンスライスを刺しグラスに添える。


「お待たせ致しました。ゴードンのロックとジンバック(Buck)です」


「う~ん、美味しい、マスターありがとう。ビデオはテレビ番組なんですね」


「はい、アメリカの音楽番組ですね、ソウル・トレイン」


「いいな~こんな番組やってて。テレビは何か面白くなくって最近見なくなっちゃった」


「お金払って面白くないなら頭くるけど、払ってるわけじゃないしいいじゃん」


 若い女性は、芸能人が遊んでるだけにしか見えないバラエティなど、テレビが面白くないと洩らしている。テレビが無料だから仕方ないと言うが、どうであろうか。


 有料放送、ケーブル利用等の料金が発生する地域もあるが、TVは無料と思われている。民放各社の収入は主に広告で賄われる。広告主が払う莫大な金額がどこから出ているのか考えなければならない。すべては商品を買う末端の消費者が負担をしている。ゲームをして遊ぶ芸能人、まともな演技も出来ない俳優の高額なギャラも国民が負担しているのだ。日本の異常な物価の高さの原因のひとつだと思う。NHKの受信料が正当な施策なのかもしれない。


 大企業は守れても、人が生きていく上で最も大切な食に従事する農業、漁業を守れない日本だ。食料自給率は先進国中最低レベル。世界一食料を無駄にする国とレッテルを貼られている。


 本当にこの国は豊かなのだろうか、、、ただのおめでたい国なのかも知れない。

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