紀行、小説のノベログです 日々感じていることを盛り込み綴っています

「自転車と列車の旅の追憶」 紀行 完
「大海原」 紀行 完
「家族」 小説 完
“Soul bar-IORI” 短編小説 完

“Soul bar-IORI” 日本の心2


 「タコのマリネ」は玉葱と大葉、ケッパーの実をみじん切りにし、オリーブ・オイルとポン酢を使う。バジルやワインビネガーを使うことが本来のあるべき姿であろうが、大葉と醤油と柑橘果汁を合わせたポン酢を使っている。クリームチーズの冷奴風は、角切りにしたクリーム・チーズを豆腐に見立て、冷奴を頂く要領で召し上がってもらう。薬味もネギ、ショウガ、大葉を添える。不思議なことに、とても合うのだ。サラダのディップにもクリームチーズは使い、蒸し上げたかぼちゃを裏漉しし、合わせている。


「とっても不思議。チーズのくどさがなくって、ほんと冷奴食べてるみたい」


「やはり日本人はお醤油よね。ポン酢が良く合ってますよ、このマリネ」


「お口に合いましたか。ありがとうございます。和風料理に合わせてBGM替えましょうかね」



上を向いて歩こう 近藤房之助


 ピアニストの友人が微笑みながら口にした。


「ブルース風歌謡曲ですね。とっても温かい」


「漫画の『ちびまるこちゃん』で以前主題歌を歌っていたBB・クイーンズの近藤房之助が唄っています。たまにはいいんじゃないでしょうかね、こんな音楽も」


 西洋文化を真似したところで敵うわけはなく、本物に対峙するには本物でしかあり得ない。上手にコピー出来てもさぽど意味があることではない。


 ジャズ、ブルースを生んだ背景が絶対条件であるならば、ブランフォード・マリサリスの言葉は間違ってはいないであろう。


 アメリカは音楽、映画の芸能からプロスポーツに至るまで、ファンを大切にする。ファンがあっての自分の存在をきちんと認識し、ファンサービスを怠ることはない。発言の本意は本人にしか知る由はないが、日本人に対する不満をぶつけたのであろう。


 外交を見ても一見アメリカは強引のように思うが、アメリカ経済を荒らし続けたのは日本であることを忘れてはいけない。心無い日本に対し心無い対応は自然の摂理だ。原爆投下は決して許されるべき行為ではないが、真珠湾への奇襲を忘れてはいけない。北朝鮮の拉致問題が早く解決して欲しいと願うばかりだが、日本は太閤秀吉の時代から朝鮮に侵略し、多くの方を拉致し労働に従事させたことを忘れてはいけない。


 今はどのように教えているかわからないが、私の時代は「朝鮮征伐」と習っている。教育に携わる方達に日本語をきちんと勉強して欲しいと願う。コロンブスに至っては「新大陸発見」と習った。侵略と発見は同じ意味なのであろうか、、、

×

非ログインユーザーとして返信する