紀行、小説のノベログです 日々感じていることを盛り込み綴っています

「自転車と列車の旅の追憶」 紀行 完
「大海原」 紀行 完
「家族」 小説 完
“Soul bar-IORI” 短編小説 完

“Soul bar-IORI” むらさき4

 亜鉛とは金属であり、人にとっての必須ミネラルの一つで無くてはならない物。体内で製造されるわけではなく、食物での摂取が必要だ。ただ、無くてはならないものではあるが、「頑張らなくっちゃ!」などと摂取のし過ぎは、急性亜鉛中毒や、継続的な過剰摂取で銅、鉄の吸収を妨ぎ、人体に悪影響を及ぼしてしまう。まぁ、今更そんなに頑張らなくても、、、何を?ただ、不足してしまうと、亜鉛欠乏症などと言われ多くの障害を招き、その中に味覚障害も含まれる。欧米人にはなかなか理解出来ない旨みがわかる舌を失ってしまうことでもある。


 人にとって大切なミネラルは土壌や海に多く、植物や海産物から簡単に得ることが出来る。しかし、食の欧米化や化学肥料に頼る農の変化がミネラルのバランスを崩し、食品添加物の多用が崩壊へと導いているのではないか。食の変化からアレルギー疾患が増えたりしたことは、何かしらの因果関係があるのだと思う。繊細な舌だけではなく、身体自体も蝕んで行く物なのかもしれない。


 食品添加物の悪だけを見て排除されるべきだとは言えず、腐敗を防ぎ、食中毒を減らすなどの恩恵をしっかりと受けていることも忘れてはいけない。人が今の世の中、普通に食生活を送るだけで、食品添加物の摂取は防ぐことなどできやしない。ならば大切なのは、相手を知りどうバランスを取るかなのではないだろうか。


 多くの植物には野菜も含め自己防御のために毒素がある。そして人の身体には毒素を分解してくれる臓器が備わり、健康体であればこれらの微量な毒素は何も問題なく処理をしてくれている。ただ、必要以上に化学物質の毒素を分解してくれと言っても限度があり、オーバーワークで肝臓は壊れてしまう。一日三食、添加物まみれの食事をしていれば、ダメージを受けても致し方ないことだ。


 後、EU諸国には黄色5号の着色料を含む食品にはこのような表示があるらしい。
‘Sunset Yellow may have an adverse effect on activity and attention in children.’
「黄色5号(サンセットイエロー)は子供の活動や注意に悪影響を与える可能性があります」
 子供がキレやすく、陰湿ないじめなどが後を絶たないのは、何か関係があるのかもしれない。他国で使用禁止の添加物が日本で使われていたり、あまりにも情報公開が少ないのが日本の現状。日本の政治家はいったい何が守りたいのであろうか、、、


 人は多くの便利な物を創り上げて発展してきたのであろうが、自らの身体、心をも蝕んでしまうものが発展なのであろうか?私にはそうは思えない。何も新たな物を開発するだけが正義ではなく、わび、さびを理解出来るのも日本人ならではのことだ。中国の思想家孔子も教育者のあるべき姿として、「温故知新」を説いた。
‘He that would know what shall be must consider what has been’
「将来の事態を知りたいのなら、過去の経緯を考察せねばならない」


 日本がより強い日本であるには、欧米列強の上っ面だけを見て真似するのではなく、伝統を守ることも大切だと思う。日本の食文化を築いてきた醤油は、日本人にはなくてはならないものだ。それを粗末にし守れない国に、いったい何が出来るのであろうか、私にはわからないことが多すぎる。走り過ぎてしまったことは戻ることも大切だ。


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