紀行、小説のノベログです 日々感じていることを盛り込み綴っています

出来ることならば初話からお読み頂ければ幸いです。

「自転車と列車の旅の追憶」 紀行 完
「大海原」 紀行 完
「家族」 小説 完
“Soul bar-IORI” 短編小説 連載中

“Soul bar-IORI” 食2


「感謝は必要だけど、それが崩れてしまうんですか?う~ん、わかんない」


「BGM替えますね」



David T. Walker (The Crusaders) - Chain Reaction


 生物(者)にとって生きる上で最も重要なことが食べることだ。人の命は食事があって成り立っている。すべてを自給自足する方以外の食事は、生産者から調理をする方まで多くのかたの労力があって食卓に並ぶものである。


 そして私達が口にする本来の食材には水、塩以外すべて命あるものだ。その命を「頂き」生命の維持が出来ることを忘れてはいけない。


 今、多くの加工品が割合を占め、本来口にする以外の材料も口にし、手軽な外食も増え家庭から食べれることの大変さが薄れてきた。昔は朝起きると母親が朝食の準備で、まな板に食材を乗せ包丁で切る音が聞こえたものだ。


「昔、トントン、今はチーン」


 便利なものがこの世に溢れ、食事の価値は薄れてしまう。現に食料廃棄は世界一であろう。なんでも一番を目指したいのかもしれない。


 食事の前に「頂きます」と食材に感謝の意を表す国は日本だけだ。キリストもイスラムも食事の前に祈りを捧げるが食材に対してではない。素晴らしい食文化を私達日本人は持ち、世界に誇れることだ。


 私の時代は中学から始まった英語の教育が、今は小学校から始まっている。英語を教える前に、日本人として教えるべきことがたくさんあるのではないだろうか。日本人としての誇りを持てとまでは言わないが、せめて日本人であることの認識だけは持って欲しい。私は日常の簡単な会話であれば英語を話す。学習の意欲の問題でもあるが、学校で習った英語などほとんど役に立っていない。言葉は聞いていれば自然と覚えるものだ。私の英語教材は音楽である。


 1941年の今日、日本の愚かな指導者の犠牲となり、民間人57名を含め多くの方が尊い命を落とした日だ。日本をきっちりと教え汚点は反省材料にすればいい。日本を学ぶことで愛国心も生まれてくるのではないであろうか。多くの人が自分の国、日本を知らないから愛国心もない。


「手軽に食べれることが、感謝する気持ちを失くしてしまうかぁ~」


「そうですね、以前冷夏が原因で米が不足し、タイ米を緊急に輸入したことがあるんですね。金に任せてタイ米を買いあさったのだけれど、日本の米とは品種が異なり違和感があったのは確かなんです。それで、多くの日本人は品種に合った調理法もせず『不味い』と言うわけですよ。食に感謝もなければ、品種に適した調理をする応用力も持たない。それにタイ国内から米がなくなり、米を口にすることが出来なかった人がいることを考えないとだめですよね」


「それから、今日はいったい何の日なんですか?」


「今日は日本が真珠湾に奇襲をかけ、太平洋戦争が始まった日です」
                                      続く


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