紀行、小説のノベログです 日々感じていることを盛り込み綴っています

出来ることならば初話からお読み頂ければ幸いです。

「自転車と列車の旅の追憶」 紀行 完
「大海原」 紀行 完
「家族」 小説 完
“Soul bar-IORI” 短編小説 連載中

“Soul bar-IORI” 島国2


 ビールに限らず、自国の文化である日本酒も出荷量の90%以上は紛い物だ。とかく日本人は混ぜ物が好きなようだ。


 多くの日本人は曖昧さを好み、美と奉り立てる人もいる。奥ゆかしさ、謙虚さとはまったく別もので、日本人は人に流され己の意思を持たないから曖昧であるしかなく、断言することが出来ない民族だ。それを美と表現するとはおめでたい国だ、日本。


 日本の紛い品の多さ、他国の文化に土足で踏み込み荒らす姿など、日本の曖昧さ、傲慢さ、愛のなさがもたらす結果だ。


 他国から日本に来られる方は、日本の清潔なトイレなどに驚くと言う。ただ、これは日本人の意識の中から生まれてくるものなのか、疑問だ。仕事として従事される方がいて保たれているに過ぎない。


 スムーズに走れた幹線道路で信号などで止められると、イラつくのであろうか車内からゴミを捨てる。そのゴミを見て、右に習えでまた捨てる者がいる。走行中にタバコの吸殻を平気で捨てるものもいる。日本人に街を美しくなどの気持ちはどこにもない。自分の家と車が綺麗なら満足している日本人にとって、地球は大きなゴミ箱だ。富士山の世界遺産登録がスムーズに行われなかった理由のひとつにゴミがある。どこまでも上っ面だけ飾りたがる恥ずかしい国だ、日本。


 車は日本の経済を支えてきた産業であり、車なくして日本の発展はあり得なかったであろう。車を最優先させる事情があるのかもしれない。鉄で覆われ守られた殺人器の優先は、操る側に大きな誤解を与え多くの悲劇を招く。また、国の政策もすべてが車目線であり、移動手段の王様を築き上げてしまった。


 車の円滑な走行の邪魔者は道路上から消せばいい。「横断歩道橋」の存在がすべてを表していると思う。一見交通弱者である歩行者を安全誘導させる物と勘違いしてしまうが、交通弱者に負担を強いるものであり車の目線でしか物を見ていない。歩道上に据えられた横断歩道橋で車椅子が通れない場所も多い。強いものが弱者を守り均衡が保たれるのだ。危険を察知したら車が止まれば良いだけ、いつでも止まれるスピードで走れば良いだけのことだ。


 国は車を悪物にできないであろう。企業はもちろん、自動車を所有し、化石燃料を燃やし走ってくれて税金が入る。自動車税は各都道府県の貴重な収入源で、自動車がなければ舛添さんも絵が買えなかったであろう。タバコにすべて諸悪の根源の責任を負わせれば、排気ガスの問題は隠れ、タバコの税金も上げられ丸く収まる。



The Platters ~ Smoke Gets In Your Eyes


 幼い時から人との争いを強いられ、スピードを求められてきた日本人。自由と好き勝手をはき違え優しさも持たない日本人が、鉄で守られた車を手にするほど恐ろしいことはない。


「ドイツも自動車大国ですが、環境問題もあり大きく動き出しています。駅周辺は車の乗り入れすらも難しい都市が次々と出来上がっています。車を市街地で使うには大きな弊害を伴う施策に変わっているのです。厳しいルールですが、仕方なく車を使う人はルールをきちんと守っています」


「素晴らしい取り組みですね。多くの弊害はあったと思いますが本来あるべき姿でしょうね」


「はい、多くの反対もありました。しかし、街から痛ましい事故はなくなり、澄んだ綺麗な空気を取り戻しました。もう誰も車に正義はないと考えています。車は必要です。車のない時代に戻ることなど出来ません。人は有効な利用方法を考える知恵を持っています」


 交通弱者を痛ましい事故から救うには、タバコ以上の有害物質を含む排気ガスを減らすには、思い切った施策が必要だと思う。そして、車の利用を必要最低限に留め、公共交通機関を利用することにより、それらに頼らざるを得ない方たちを廃線から守ることもできるのだと思う。


 必要な方に必要なものが欠けない世の中が、豊かさであると思う。


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