紀行、小説のノベログです 日々感じていることを盛り込み綴っています

「自転車と列車の旅の追憶」 紀行 完
「大海原」 紀行 完
「家族」 小説 完
“Soul bar-IORI” 短編小説 完

茨城県のブログ記事

茨城県(ムラゴンブログ全体)
  • 大海原 Second piatto 出会い

       相方の営む居酒屋は、出来合いのパック詰めの食材を皿に盛るようなことはせず、また、お店で使う野菜は、身内が販売目的ではない畑で、必要最低限の農薬の使用で生産をしていると言う。手作りの味をコンセプトにした居酒屋だ。繁華街への導線から外れ、しかもビルの二階で、駅周辺とは言うものの、決して立地に恵ま... 続きをみる

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  • 大海原 Second piatto 頂くと言うこと

     バーを出て、駅ビルテナント内のチェーン店に向かった。常連から 「あそこの出し巻きがおいしい」 と言われ試してみたいと言う。美味しいわけないのに、、、と思いながらもお付合いだ。お店を営んでいれば、競合店に行く機会はそうそうあるものでもないであろう。  美味しい、不美味いは、個人の好みもあり適切な表... 続きをみる

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  • 大海原 Second piatto 素敵な日

     対面を果たし挨拶を済ませ、さっそく飲み屋に直行である。どんな店が良いのか希望を聞かれたが、ここはお任せする以外はない。  商売がら気になるのであろう。近くに平日は多くの客で賑わう立ち飲み屋があり、そこに行きたいと言う。サラリーマンが多くを占める街は、土曜日は空席もあり、すんなり入ることが出来た。... 続きをみる

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  • 大海原 Second piatto 難しい問題

     携帯の着信音が鳴った。うとうとしたのであろう。ザックの中から電話を探し確認すると先方からメールが入っている。 「娘の用事で外出しており、連絡が遅くなりました。日立駅に来ることできますか?」 「もちろん行けますとも!」  心の叫びと同じメールの返信をしていた。数回メールをやり取りし、17時に日立駅... 続きをみる

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  • 大海原 Second piatto 勝ったり、負けたり

     駅に辿り着いたので居酒屋を探してみようと思い立った。持っている情報は、駅から数分、ビルの二階、店名でありさほど難なく探し当てることは可能であろう。  駅裏に停めた自転車で表側に回り、辺りを見渡すと飲食店が軒を連ねる場所がある。多くのビジネスホテルもあり、一駅向こうで宿を取ったことを後悔もするが、... 続きをみる

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  • 大海原 Second piatto 気になる、、、

     ホテルを出てとりあえず駅に向かい、めぼしい観光地を探ることにした。駅にはきっと観光案内所があり、旅行会社のパンフレットも置いてあるであろう。周辺地図だけでもかなりの情報は得られるはずだ。それに観光案内所に行けば、綺麗なお姉様がいるかもしれない、、、  楽しみにしていた観光案内所は見つけることが出... 続きをみる

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  • 大海原 Second piatto 信じること

     目が覚め、ベッドに横になりながら、「さて、どうしようか」 と今日の行動を考えてみる。  夕方まで観光がてらサイクリングを楽しみ、居酒屋が開店する頃合をみて伺ってみればいい。居酒屋が存在しない可能性も考えられるが、判明したときに考えればよいことだ。  起き上がり、窓の外を見ると幸いにも晴天だ。きっ... 続きをみる

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  • 大海原 Primo piatto 初めての地

     土浦から乗車した列車はなんと最終列車であった。何時間列車に乗り続けたのであろうか。なんて暇な人なんだろ、私。  目指す駅はもう少しだが、時間がかなりまずくなってきた。居酒屋の営業時間も宿もである。とうとう目的地の駅に着く前に23時をまわり、居酒屋の閉店時刻だ。宿を確実に取るためには、目的地に向か... 続きをみる

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