紀行、小説のノベログです 日々感じていることを盛り込み綴っています

「自転車と列車の旅の追憶」 紀行 完
「大海原」 紀行 完
「家族」 小説 完
“Soul bar-IORI” 短編小説 完

2018年2月のブログ記事

  • “Soul bar-IORI” 元ゲリラ4

    「根本解決させることが大切なのに、日本の政策って臭いものにはふたをしろ的なところ多いですもんね。一時凌ぎで給付金を出したところで何の解決にもなんないもんな」 「そうですね、根本解決しようと思ったら、政治家の立場が危うくなってしまう人達だらけですよ。一度権力を手にした者達は、見す見す逃すようなことは... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 元ゲリラ3

    「人らしく幸せに生きるって何だろう」 「何を持って幸せかは人それぞれの感情であり一概には言うことは出来ないですけど、人が生物である以上、基本的なことは子孫を残すことですよね。いろんな考えがある以前にここが最も大切なことで、ここを踏み外してしまって、生物である人間が幸せであるなんてあり得ないことです... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 元ゲリラ2

     ホセ・ムヒカ、どこかで名前を聞いたことがある方も多いと思う。虫刺されの薬ではないので、念のため。この方、ウルグアイの貧困家庭に生まれ、大学卒業後ゲリラ組織に属していた。逮捕歴4回で内、2回の脱獄をし、戦闘では4発の銃弾を受けているつわものだ。軍事政権の終わりと共に政界に進出し、下院議員を経て20... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 元ゲリラ1 

    「会場にお越しの政府や代表のみなさま、ありがとうございます。 ここに招待いただいたブラジルとディルマ・ルセフ大統領に感謝いたします。私の前に、ここに立って演説した快きプレゼンテーターのみなさまにも感謝いたします。国を代表する者同士、人類が必要であろう国同士の決議を議決しなければならない素直な志をこ... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 雑菌天国3

     人は生物としてのあるべき寿命を全うすることなく、ほとんどの人が人生を終える。身体がその年齢まで耐えられないには、様々な要因が絡み合い簡単な理由ではないだろうが、自然の摂理に反した多くの行いがそうさせているのだと思う。何も120まで生きたいとは思わないが、何か大切なことを人は見失っているのではない... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 雑菌天国2

     動物は呼吸することで酸素を取り入れ二酸化炭素を排出し、植物は逆でこれは共生していること。海、山の水が蒸発し雨を降らせ、微生物が動物の排泄物などを栄養に換え、それを含んだ水がまた海に流れる。素晴らしいバランスが保たれ循環し、多くの生物が地球上で共存できている。  人と菌は古来から深い結びつきがある... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 雑菌天国1

     原始地球から今もなお生き続ける微生物。環境の劇的な変化で絶滅した生物がいる中、これ、凄いこと。とかく人からは嫌われ、除菌グッズが多くの店頭に並んでいる。見えてもいないものに、これほどの存在感があることも、これまた凄いこと。生物学などまったく理解せず、多くの認識違いもあるかもしれないが、嫌われ者の... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 加点と減点2

     マニュアル通りのことが完成形とすれば、それは減点評価の基準値でしかない。マニュアルで教え込まれて来た人間にとって、基準値までは辿り着くことが出来てもその先に進むことは難しい。また、マニュアルに書かれていない事案に対しては何も対処ができず、起こり得ることすらも想定外だ。型にはまった人間しか育つこと... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 加点と減点1 

     物、人を評価するには概ね二通りがある。すでに完成形として形があったり、理想とする物(者)を100とし、劣る点を見つける減点評価。そして0からスタートをし、優れた点をみつける加点評価。戦後の日本はアメリカを目標にし、様々な製品をコピーして経済成長を成し遂げた。理想とする国、製品の完成形が存在し減点... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 台湾ラーメン

     台湾とは国なのか?それとも中国の離島なのか?正直、私にはわからない。本人達がわかっていないのだから、私にわかるわけがない。この小さな島は過去にいくつもの国の支配を受けた歴史がある。アジア全土を支配下に置くことを目標にした日本も統治下に置いたことがある。台湾の中国支配が始まり日本との国交は途絶えた... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” あんスパ

     名古屋は先回ご紹介したように「イタスパ」「インディアン」「ミート」と3種のスパゲティがあるが、これはあくまでも喫茶店での軽食。調理に特別な技術も知識も要さない。名古屋めしはきしめん、味噌着込みうどんがあるように麺料理が多く、前記のスパゲティだけではなく、「あんスパ」を専門に提供する店が多い。「あ... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 味噌

     味噌は大豆の発酵食品であり、日本で独自の発展を遂げた調味料だ。使われるこうじにより、米味噌、麦、豆に分けられる。米味噌とは米を発酵させたものでは決してない。あくまでも大豆を発酵させたものが味噌で、酵母の種類によって分類される。味噌の約8割が米味噌だが、名古屋に多い赤味噌は豆味噌。熟成期間がながく... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 飛ばない鶏

     もし私に翼があるとすれば、大空に舞い、向かうべきところは温泉街だ。温泉街は美しい景観に囲まれた地が多く、空から見てみたい。決して女性の露天風呂を覗きたいわけではない。あっ、まったく関係のない話だが、私の愛する人の次男坊が「翼」くん。大空を舞い、女性風呂を覗くような真似はして欲しくないと願う。ただ... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 細切り

     既存食の食べ方を新しく提案することは、既成概念が邪魔をし躊躇させてしまうことが多い。より以上を完成させるには、既成概念に捉われない斬新なアイデアが必要だ。受け入れる側も物珍しさだけではすぐに飽きてしまう。何にでもマヨネーズをかければいいの発想とも違う。そんな中にあって「ひつまぶし」は多くのファン... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 伊vs印

     イタリア南部に位置する都市ナポリは、ローマ、ミラノに次ぐイタリア第三の都市だ。ピッツァ「マルゲリータ」の発祥の地でもあり多くの食文化を築いてきたのであろう。そしてこの地の名を冠したあまりにも有名な「スパゲティ・ナポリタン」がある。ナポリに行って本場のナポリタンを食べようと 「すいませ~ん、スパゲ... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 名古屋めし

     私の生まれ故郷、名古屋は少し変わった食べ物が多い。変とは何も 「ンなもん人が食うもんじゃねーだろ」 と言うような食べ物では決してない。オリジナリティ溢れる食べ物ではなく、ただ真似して形、名前を変えちゃった程度の変化形が多いのだ。  格好よく言えばアレンジ? 本来アレンジは「整頓」とか「用意」、「... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 未熟

     ネットでニュースを見ていたら、嫌な記事が飛び込んできた。 『スマートフォンを見ながら電動アシスト自転車で高齢の女性に衝突し、頭を打って死亡させたとして、神奈川県警麻生署は15日、重過失致死容疑で川崎市麻生区の大学2年の女子学生(20)を書類送検した。送検容疑は昨年12月7日午後3時15分ごろ、同... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 必修科目2

     日本に麻雀は明治末期に伝わり、広く一般に知れ渡ったのが大正の終わりごろだと言われる。明治42年、かの夏目漱石も「満韓ところどころ」で麻雀を紹介している。そして、同時期にアメリカにも麻雀は伝わった。  戦時中は麻雀も下火であったが終戦ととともに復活し始め、麻雀愛好家でもある作者による「麻雀放浪記」... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 必修科目1

     私の中学時代はバンドに明け暮れ、学校の成績はあまり褒められるようなものではなかった。進学した高校でよく言われた言葉は、 「何でこんな中学の問題がわからんのだ!」  あのね、先生、、、中学の問題がわからないから、この高校に来てるわけで、わかっていたらここに居ませんよ。  高校からは掛け持ちで新たに... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 日本のお茶2

    「茶道はお客様にもてなしの気持ちを表したものなんです。もてなす心とは何も煌びやかで豪華絢爛である必要はまったくなくて、手抜かりせず自分の出来る範囲で精一杯尽くすことにあると思うんです。質素な部屋に客人を招くにあたり、書や絵を飾り、花を生けて、ご馳走を振舞い、お茶を立てる。もてなす側と客人が心を併せ... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 日本のお茶1

     日本にも多くの種類のお茶があるが、そのほとんどが緑茶である。中国では「釜炒り」して発酵(熟成)を止めるの対し、九州の一部を除き「蒸す」行程で発酵させないお茶を作っている。一部の茶葉産地では紅茶も生産されているようだが、商業的に成功してるわけではない。私の住む四日市も山間に行けば茶畑が広がりお茶の... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 原因と結果2

      日本には古来から素晴らしい言葉がある。食事の前に言う言葉「頂きます」イスラム、キリスト国家も食事前に祈りを捧げるが、それは神に対して感謝の表れであり、食べ物に対してではない。  人が生きていく上で最も重要なことは食べること。食べることにより熱を生みエネルギーとなるが、人が普段食する物は塩、水以... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 原因と結果1

     国連が2015年の総会で「持続可能な開発目標」なるものを掲げた。「持続できる」「支持できる」「耐えうる」の意味の形容詞‘Sustainable ’、「発達」「発展」などの意味の名詞‘Development’、そして‘Goals’の頭文字を取ってSDGs(エスディジーズ)と呼ばれているものだ。17... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” お茶 中国茶編2

     中国茶として飲まれるものを詳細に分類すると数千種にも及ぶとされるが、私もそこまでの知識はない。大まかには緑茶、白茶、黄茶、青茶、紅茶、黒茶に分けられ六大茶類と呼ぶ。  緑茶(リョウチャ)は、摘み取った茶葉を釜煎りして発酵をさせずにつくったお茶で、生産消費共にもっとも多く中国茶を代表するお茶だ。不... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” お茶 中国茶編1

     私は中国茶葉と茶器のセットを持って自宅を出た。明日香に紅茶について教えてもらった礼に、美味しい中国茶をご馳走するためだ。別に下心はない。私は狼ではなく、おっちゃん。  日本での中国茶の代表烏龍茶の輸入は、1970年前から少しずつ始まり大阪万博で広まった。中国政府や福建省政府が地道なキャンペーンを... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 絶頂のお馬鹿

     明日香が店を後にしノーゲストが続きニュースを見ていた。 「小学校の標準服がアルマーニ」  バブル経済に酔いしれた20代(私の)、今思えば馬鹿な金の使い方をしたと思う。ただ、当時にそう感じることはなく、高価なスーツを身に纏い夜の栄(名古屋の繁華街)を闊歩したものだ。欧米人と体系が異なり、決して似合... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” お茶 紅茶編2

     私はさほど知識がなかった紅茶について、明日香から多くのことを教わった。BGMはカフェ繋がりでこの曲を。The Eaglesが長い活動に幕を下ろした曲。ジャズのアルト奏者David Sanbornのソロも泣かせる。 The Eagles with David Sanborn - The Sad C... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” お茶 紅茶編1

     「ちょっと一服」コーヒー、お茶を楽しむ者それぞれに嗜好は違えど、安らぎを与えてくれる有意義な一時だ。コーヒーも自家焙煎(本当の話)している程好きなのだが、お茶もとても好きだ。買出しで四日市で唯一の百貨店に立ち寄った。ふらふらと食材コーナーを見て回っているとコーヒー豆、各種の茶類が並べられた棚に行... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 顔3

     「偉人」と言われる方達は、少々お歳を召してから評価されることもあり、おじちゃん、おばちゃん、はたまた、おじいちゃん、おばあちゃんになってからの写真も多く、イメージとしてある。五千円札に描かれるこの女性、若くとても美しい。う~ん、いい女、、、 「若い頃の写真使っちゃってさ~嫌な女」 と思われる女性... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 顔2

     私のワインの勉強法は、知識として得た様々な事柄にプラス味を確かめるのだが、そんなこと自分の金でやっていては破産だ。客の飲み残したワインはとても重要である。ボトルの中に少しだけでも残っていれば至高の喜びだ。この方達であればグラスの飲みかけであっても大歓迎だ。でも、おじさんのは、ちょっと嫌、、、馬鹿... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 顔1

     私は野口英世の大ファンなのであろうか、、、いつも彼の顔写真付きの紙切れを大切に持ち歩いている。細菌学者より、どちらかと言えば『天は人の上に人をつくらず 人の下に人をつくらず』と説いた教育者が本当は好きだ。 「私はあなた様を尊敬致しております。どうぞ、いつまでも私の側でゆっくりなさってくださいね」... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 自立2

     日本人の自立心、自己責任のなさは、旅行形態にも表れているのではないだろうか。個人で旅を創るのではなく、決められたパッケージ・ツアーの利用が圧倒的に多い。パック・ツアーは費用的に利用価値も高く、移動や宿の手配などの煩わしさもなく旅行を楽しめるが、この手軽さは、言葉は悪いが金があれば誰でも出来ること... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 自立1

     四方をドイツ、オーストリア、イタリア、フランスに囲まれ海のない国、スイス。オーストリアからフランスに跨るアルプスの山々、険しい山容のマッターホルン、美しいモンブラン(食べたいって言ったの、「popiarさん」ですか?)が見事であろう。スイスからモンブランを見るのはちょっと無理かも、、、。アルプ(... 続きをみる

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  • 『ら~めん処 庵』 ラーメン4

     予約当日、私は早朝から仕込みで大忙しだ。4人で申し合わせ、あっさり系のラーメンに決まり、私はトリガラを一旦茹で上げ、水洗いをして水を張った大きめの寸胴鍋に、ニンジン、玉葱、ねぎ、生姜、ニンニクを合わせて入れ、上から昆布を乗せ火にかけた。完成するスープは10人前のラーメンが出来そうな量だ。  味は... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” ラーメン3

    「以前ね、休日によく自宅でラーメン作ってたんですよ。お肉屋さんにトンコツ、トリガラ、背油なんか頼んでおいて、いろいろ研究しましたよ。そのとき結婚してたんですけど、かみさんに怒られてしまいましたけどね、、、」 「わ~本格的。でもなんで怒られちゃったんですか?」 「まぁ~価値観の違いでしょうけど、前日... 続きをみる

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