紀行、小説のノベログです 日々感じていることを盛り込み綴っています

「自転車と列車の旅の追憶」 紀行 完
「大海原」 紀行 完
「家族」 小説 完
“Soul bar-IORI” 短編小説 完

“Soul bar-IORI” お茶 紅茶編1

 「ちょっと一服」コーヒー、お茶を楽しむ者それぞれに嗜好は違えど、安らぎを与えてくれる有意義な一時だ。コーヒーも自家焙煎(本当の話)している程好きなのだが、お茶もとても好きだ。買出しで四日市で唯一の百貨店に立ち寄った。ふらふらと食材コーナーを見て回っているとコーヒー豆、各種の茶類が並べられた棚に行き着いた。紅茶、中国茶、そして緑茶と多くの商品が所狭しと並べられている。お茶には麦、とうもろこし、マテ、ルイボスなど多くの種類があるが、茶木の葉からつくられる物を見ていた。よく日本茶などと言われるが、そんなものはこの世に存在しておらず、日本で栽培され、加工されたお茶を意味するのであろう。間違っても「緑茶」を日本茶と勘違いしてはいけない。


 コーヒーを楽しみながら準備をするのが日課だが、たまには紅茶でもと思い、商品を手に取った。


 BGMはまさか、♪こうちゃのおいしい~きっさてン♪をかける訳にもいかず(音源ないし、、、)、この曲で。



Carole King - Hard Rock Cafe - ( Alta Calidad ) HD


 カラン、カランと呼び鈴が鳴り客の来店を知らせると、明日香が顔を出した。席に着き、私が飲んでいた紅茶を見て飲みたいと言う。メニューにソフトドリンクはコーヒーとペリエしかないが、女性の望むことを自分の出来る範囲で叶えてあげることは、男として当然だ。それに明日香は、それほどアルコールに強くもない。きっとコーヒーも苦手なのであろう。仮に男が頼んだら、、、妄想はやめよう、意味がない。



 一人用のコーヒーサーバーに茶葉を入れ、ケトルでお湯を沸騰させしばらく放置だ。その間に茶葉の缶を見たいと言う。紅茶が好きなのであろう。



「ダージリンのオレンジ・ペコー、セカンド・フラッシュかぁ~、なかなかいい紅茶飲んでますね~」



「いえいえ、紅茶の知識はなくて適当にと言うか、ある中で一番高い物を買っただけです。ほら、緑茶は値段と味がほぼ比例しますので、紅茶もそうなのかと思いまして」



「100g3000円ってとこで、これは50g缶なので1500円~2000円までなら妥当な金額ですよ」



「お見事、1600円でした。すごいですね~」



 あまり見栄えはしないが、茶葉を入れたコーヒーサーバーに高い位置から完全沸騰した熱々の湯を落とし、温めたコーヒーカップとお砂糖、生クリームを添えた。そして3分ほど蒸らした後、明日香がカップに注ぎ口を付けた。



「う~ん、美味しい、淹れ方はさすがに合格ですね。後、このクラスの紅茶ならストレートが基本で、生クリームはいらないですよ。ミルクティなら断然アッサムで、しっかりとしたボディが必要ですからね。それにイギリスでミルクティーが多いのは水が合わないからで、美味しい軟水の日本ならミルクを合わせる必要がないですよ。で、お店ではこのティーポットじゃなくってコーヒーサーバー入りでいくらですか?ティーカップ2杯分ちょっと」



「淹れ方はテレビドラマで見ました、相棒での水谷豊。そうですね~、値段は600円程頂ければ」



「テレビの受け売りね。一個10円以下のティパックでカフェで飲めば400円以上取られますから、まだ良心的かぁ~。でもお店でコーヒーサーバーにコーヒーカップじゃあね、、、ちょっと嫌。やべ、マスターの口癖移っちゃった」



「・・・・・」



                                  続く



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