紀行、小説のノベログです 日々感じていることを盛り込み綴っています

「自転車と列車の旅の追憶」 紀行 完
「大海原」 紀行 完
「家族」 小説 完
“Soul bar-IORI” 短編小説 完

“Soul bar-IORI” お茶 紅茶編2

 私はさほど知識がなかった紅茶について、明日香から多くのことを教わった。BGMはカフェ繋がりでこの曲を。The Eaglesが長い活動に幕を下ろした曲。ジャズのアルト奏者David Sanbornのソロも泣かせる。



The Eagles with David Sanborn - The Sad Cafe Live Los Angeles 1980.mp3.mp4


 「ダージリン」とはインドの地名であり、その地で栽培された茶葉を指す。インド国内では他に、アッサム、ニルギリなどが有名。



「茶葉の種類ではないんですね」



「茶葉は品種改良でそれぞれに適した茶木があるんですけど、緑茶も紅茶も中国のお茶も全部一緒ですよ、、、


、、、「オレンジ・ペコー」とは、葉の状態を表す等級で、この上には、ゴールデン・ティップスと言われる新芽の質と含有量で3段階(茶園により稀に極上質な葉が取れた場合4段階)存在するが、一般的に見かけることはまずない。下の等級は11段階ある。ただし、あくまでも葉の加工状態での等級で、香り、味を保証するものではないので、念のため。



 ダージリンで茶葉は年に春、夏、秋の3回収穫され、春摘みされた葉を「ファースト・フラッシュ」味にくせがなく爽やかな香り。香りを楽しむなら断然にファースト・フラッシュ。夏摘みの「セカンド・フラッシュ」には、ダージリン独特のマスカット・フレバーと呼ばれるごく軽い甘みを感じる。味を楽しむにはこのセカンド・フラッシュが適切。秋摘みの「オータムナル」は茶葉が成長しすぎて渋みが出てしまうが、この渋みを好む方も多い。



 ダージリンに次ぐ有名な産地は「アッサム」インド東部に位置し、とても暑い地域の関係からか、しっかりとした味の紅茶が出来上がり、ミルクとの相性もよい。香辛料を加えて作られるインドのチャイも、このアッサムが重宝される。チャイはイギリス統治下のインドで良質な茶葉はすべてイギリスに送られた為、低級の茶葉やダストで、いかに美味しく紅茶を楽しむかとのインド人の発想から生まれたもの。



 茶葉の名産地でインドの他スリランカがあり、セイロンティとして知る方も多い。狭い国土は高低差が大きく、茶畑の標高で区別される。世界三大産地と言われるのはインドのダージリン、中国のキームン、そしてスリランカの標高1200m以上の高地で生産される「ウバ」である。バラやミントに似た香りを持ち渋みが強いのが特徴だ。標高1800mの「ヌワラエリア」は春摘みのダージリンに引けを取らない清々しい風味と適度な渋みを持つ逸品。そして日本で最も馴染み深い紅茶が標高600m~1200mで栽培される「キャンディ」。この紅茶をベースにブレンドされたものが日本に多く輸入された経緯がある。



 あと、紅茶で多いのはフレバー・ティ。香りを付けた物で柑橘系の果実ベルガモットの香料を付けた物が「アール・グレイ」で、マンゴー、マスカット、アップル等果実から、チョコやバニラの香料を付けたものもある。



 「ロイヤル・ミルク・ティ」と言われる物は、ウバ産の茶葉を天然香料でアール・グレイに加工したものが本来の姿。



 香りは天然由来のものと人為的に作られた物があるが、天然香料を用いれば当然上品な香りと後味もすっきりとした物に仕上がる。一方、人為的に作られた香料の場合は、最初の一口目は香りが強くインパクトがあり、化学調味料等で味覚が壊れた日本人には美味しいと感じる人もいるけど、すぐに嫌になる味。



 紅茶をより良く知り、ペットボトル入りの紅茶ではなく、出来るならば茶葉を買い求め、ティーポットで淹れた紅茶を楽しむゆとりが、きっと人を豊かにしてくれることと思う。味も香りも桁外れに違うまるで別物。茶葉を選ぶことで自身が求める欲求も満たしてくれる。ごく稀にティーポットにティーパックを入れて提供する店もあるが、まったくもって意味はない。茶葉を勢いよく熱湯にさらし、ポット内で「ジャンピング」させて抽出することに意味がある。カップにティーパックでも構うことはない。自分の好みの茶葉も選べ、濃さも調整できる。それだけできっと違うはず。



「明日もまたいらしてください。今日のお礼に美味しい中国茶ご馳走しますよ」



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