紀行、小説のノベログです 日々感じていることを盛り込み綴っています

「自転車と列車の旅の追憶」 紀行 完
「大海原」 紀行 完
「家族」 小説 完
“Soul bar-IORI” 短編小説 完

2017年10月のブログ記事

  • 「家族」 英子 2

     KEIは、地元、東京にある写真と音響の専門学校に籍を置き、学生の傍らモデルの活動をしていた。将来的な目標はまだ定まっていないが、製作に携わることを好んでいる。  モデルはスカウトされたことがきっかけであるが、学校で写真の勉強もし、写される側から見ておくことも役に立つと考え、励んでいた。  モデル... 続きをみる

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  • 「家族」 英子 1

     3人での撮影は滞りなく行われ、撮影の合間に綾香もフィルム5本分程撮りためていた。綾香がカメラを構えても、英子も敏也も何も口を挟むことはなく、本人の思うように撮らせている。決して放置ではなく、聞かれることにはきちんと答えている。  写真に正解、不正解などはなく、撮り方を定めたルールも存在しない。意... 続きをみる

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  • コラム 「いい写真」

       長編「家族」をお読み頂いてる方に、感謝、感謝です。  物語はまだまだ、あ~なって、こ~なって、続いていきます。 「え?まだ続くの~、読むの面倒臭いなぁ~」な~んて思わないで、読んでくださいよ、○ーちゃん!  で、今日はちょっと一服っと、、、  ブログでみなさんよく写真を載せられて、お好きなん... 続きをみる

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  • 「家族」 思い、重い、カメラ 2

     綾香はザックにカメラを入れ、写真館に自転車を走らせた。カメラのメンテナンスを佐々木に依頼し、レンズの選択に入っている。佐々木のアドバイスもあるだろうが、綾香がどんなレンズを買うのか、英子も敏也も楽しみにしている。  「これが、英子さんのカメラで、先生はこのカメラで写真を始めたんだ」 カメラを手に... 続きをみる

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  • 「家族」 思い、重い、カメラ 1

       綾香はフィルム一眼の購入は諦め、普及品のデジタル一眼を視野に購入を考えている。   「無理なものは仕方ない、諦めよう」  自身に言い聞かせるほかはない。店舗でローンの分割支払いの案内を見て佐々木に尋ねたが、 「ローンを組んでまで買うことは、先生も英子さんも反対するよ。もちろん俺も反対」 と強... 続きをみる

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  • 「家族」 挑戦 3

     綾香はアシスタントとして同行できる日を楽しみに、日々、カフェの仕事をこなしながら勉強をしている。    特にレンズの特性に興味があるようで、描写の違いに驚くばかりだ。知れば試したくなるのも不思議ではなく、綾香は英子にカメラを買うことの許可を得ようとしている。英子は、自分が働いたお金で何を買うこと... 続きをみる

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  • 「家族」 挑戦 2

       敏也への撮影依頼は、本社を写真館からカフェに移しており、会社役員である英子の元に入る。  今回舞い込んできた依頼は、小説を元にカット写真を載せ、週刊誌紙上で連載をしたいとのことだ。有名小説家とのコラボでは、敏也はまず承諾しないであろうが、無名小説家の処女作品であり、小説の内容次第で受ける可能... 続きをみる

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  • 「家族」 挑戦 1

     自転車を手にした綾香は、多くのことで前向きに捉えることが出来るようになってきた。  朝は英子と一緒に10km程走り、業務でも進んで写真館まで自転車を走らせる。行動範囲が広がり楽しくて仕方ない様子だ。また、交通量の少ない安全な道を選ぶことや、絶えず周囲の車、人にも注意を向け、相手の動きを見て自分が... 続きをみる

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  • 「家族」 憂鬱な日 2

     敏也の合図にカーテンが開けられ、その瞬間にクラッカーが鳴り響いた。  驚いた綾香は奇声を発しのけぞっている。  「綾香、お誕生日おめでとう」 と英子の大きな声が響いた。その後に続きスタッフや常連客から繰り返しおめでとうと声がかかり、拍手で迎えられ、敏也のエスコートで席の中央へ進む。誕生日など祝っ... 続きをみる

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  • 「家族」 憂鬱な日 1

     綾香がギャラリーに来て約半年が過ぎ去ったが、母親から捜索願いが出されることはなかった。撮影で留守の多い敏也の顔はしばらく見ていない。カフェの仕事は順調であるが、写真が頭から離れることはなく、交代でアシスタントとして同行する写真館のスタッフを、羨ましいと思うこともある。  9月25日、今日は綾香に... 続きをみる

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  • コラム 「カレーは英国料理」 2

     日本にカレーが登場した当時、インドは独立国家ではなくイギリスの植民地で、日本との交易が直接あったわけではありません。インドの食べ物らしきカレーは、イギリスを経由して日本に伝わっていますが、そもそもインドにはカレーなどと言う料理は存在せず、イギリス人の発案で作られています。  しかし、インドと言え... 続きをみる

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  • コラム 「カレーは英国料理」 1

     子供の頃、学校から帰宅して、玄関を開けカレーの匂いがするとワクワクした覚えがある。 ♪きょおっのごっはんはか~れ~だか~れ~だ~~♪  心の中で叫んでいた言葉にメロディまで付けてたのが、今、思い出すと、笑える。  異国料理であるにも関わらず、国民食と言ってよいほど市民権を得ている料理ではないだろ... 続きをみる

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  • 号外 ファッツ・ドミノ

     10月24日、ロックンロールの創始者とされるファッツ・ドミノ氏が亡くなられました。享年89歳で自然死とのことです。  ロックンロールは多くの音楽家に影響を与え、現代音楽のベースであり、後世に受け継がれるべき音楽だと思います。  ご冥福を祈ると共に、彼の偉業に拍手を送りたい。  人の死は辛く悲しい... 続きをみる

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  • 「家族」 対面 3

       カフェではスタッフの休憩時間で、いつものように常連客とスタッフが席を同じにしてコーヒーを楽しんでいる。戻った英子は、  「もう心配して損しちゃったわ、あの子ったらスタッフの仕事ちゃっかり取り上げて、歓声上げながら楽しんでるんですもの」 と笑顔いっぱいではなすと、  「もう、しっかり綾香のお母... 続きをみる

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  • 「家族」 対面 2

     翌日の朝、英子と敏也は自転車で出かけ、綾香は帰りを待ち敏也の写真集を何度も見返している。  敏也の自転車歴は長く、撮影で自然と触れ合ううちに環境問題にも興味が出て、自ずと車の利用が減り自転車を楽しんでいる。自転車の活用は決して環境に配慮するだけではなく、運動不足、ストレスの解消にも十分に役立って... 続きをみる

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  • 「家族」 対面 1

       スタッフが食事を終え、くつろぎながら雑談をしていると、入り口から  「ただいま」 と一際大きな声が響き、スタッフは一様に席を立ち姿勢を正してその男を迎え入れる。みなで手分けして車から荷物を降ろす者、二階へと運び込む者とに別れ、てきぱきと片付けている。英子が近づき  「お疲れ様です」 と声を掛... 続きをみる

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  • 「家族」 新たな生活 3

       ランチが始まると同時に店は満席となり、待ちの客も出始めピークを迎える。キッチンは目の回る忙しさだが、その慌しさがホールに伝わることはなく、ゆったりとした食事が楽しめる。  コースに仕立てられたランチは洗い物が半端なく、テーブルの片付けと洗い物をしている綾香の顔からは笑顔は見られず、英子が気に... 続きをみる

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  • コラム 「フェイク食品」 2

       さ~て、小説の続きをと、勇んでPC前に構えたのですが、、、なんとまぁ~普段、皆様から頂くnice!より、コラムのが多いって、、、素直に喜んでいいのかしら、これ、、、 ってことで、急遽、泣きながら続きを書いてます、、、はい。  涙がこぼれないように上を向くと、「究極の一本指打法」でタイピングす... 続きをみる

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  • コラム 「フェイク食品」 1

     「家族」をお読み頂いてる方には、ほんと心から感謝しております。  小説のカテゴリーで初登場105位(11、616サイト中)、現代小説に於いては、、、なんと初登場3位(785)で、いきなり冠かぶってますです、はい。  「すっげーじゃん俺!」な~んて喜んでみたものの、「これはちょっと変でしょうに」と... 続きをみる

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  • 「家族」 新たな生活 2

       営業が始まるとすぐに客が集まり出し、コーヒーと軽いサンドウィッチを楽しむ。決して安い価格ではないが、調度品は見合ったものを設え、コーヒーも自家焙煎された豆を注文を受けてからミル挽きし、一杯一杯丁寧にドリップされ、コーヒーフレッシュは使わず、生クリームが提供される。  言うまでもなくコーヒーフ... 続きをみる

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  • 「家族」 新たな生活 1

     朝、綾香が目覚めると、身体にフィットしたスポーツウェアを身に纏い、出かける準備をしている英子の姿があった。  「おはよう綾香ちゃん。私ね、これから30分ぐらい自転車に乗ってくるからその間少し待っててね、お腹空いてたらご飯用意してあるから食べててね」  楽しそうに出かける英子を、綾香は自転車置き場... 続きをみる

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  • 「家族」 旅立ち 4

     食事をしながら綾香は、  「今日、初めて富士山見たんです。綺麗だったぁ~。それにね海も初めてみたの。そのとき思ったんだけど、地球って本当に丸いかも知れないなって、変でしょ、私。地球が丸いなんて見たこともないし、感じたこともないし」 と微笑む。英子はうなずきながら話を聞き、  「そうね、綾香ちゃん... 続きをみる

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  • 「家族」 旅立ち 3

       英子は運転をしながら綾香に話しかけるが、返事はするものの自分から積極的に話すことは何もなかった。  車は市街地を外れ、森の中にある建物の敷地に停まった。山の麓に丸太で造られた建物は、温もりを感じ辺りの景観を壊すことはない。  中に入ると1階はギャラリーで、販売用写真や非売品の写真、金色に塗ら... 続きをみる

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  • 「家族」 旅立ち 2

     少女は普通列車を乗り継ぎ、住所と同じ名前の駅に降り立ったが、写真の風景などどこにも見当たらない。  交番に入り写真集に出ていた住所を尋ねると、対応した初老の警察官は、住所、氏名、生年月日など多くの質問をし、入った無線に返事をしてその場所をようやく教えてくれた。それはただ、ロータリーを挟んで目の前... 続きをみる

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  • 「家族」 旅立ち 1

     夜明け前の暗がりの駅ホームで、始発電車を待ち、一人の少女がベンチに腰を降ろしている。  中学を卒業した翌日に、使い古したザックを背に家を出た。この時期はまだ冷え込み、手を丸めては息を吹きかけ擦り合わせ、膝を小刻みに動かしている。15年もの間過ごして来たが、生まれ育った土地を離れる寂しさはない。 ... 続きをみる

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  • ご挨拶

     私の拙い文章で綴った紀行をお読みいただいた方に、心よりお礼申し上げます。  さて、ここで「列車と自転車の旅の追憶」を閉めさせて頂き、新たに小説を連載させて頂きたいと考えております。もちろん架空の物語です。  常日頃から感じていることを小説に盛り込み書いていきます。素人のしかも初めて書く小説で、文... 続きをみる

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  • 大海原 Dolce

       相方と別れ、車を見送る通りには桜並木が続いている。もう一月も経てば素晴らしい景観を見せてくれるであろう。満開の桜をイメージし交差点を渡り木を間近にすると、驚くほど幹が太く年輪を感じさせる。何十年とこの地に立ち続け、街の、人々の移り変わりを見てきたのであろう。 「また来月来てみよう、絶対」  ... 続きをみる

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  • 番外 危険なドラッグ

       人には多くの考え方があり、何を信じるかは人それぞれで、他人にとやかく言われる筋合いではないと思う。  イエス・キリストを信じることも、UFOを信じることも、はたまたキャバクラのお姉ちゃんの言うことを信じるも、本人の勝手だ。逆に何を信じないかも同じで、私は外科疾患以外で医者と薬を信じてはいない... 続きをみる

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  • 番外 思い出

    「大海原」の第二章が終わったところで ちっと一服っと ネタを探して、あれこれしてたら懐かしい写真が見つかったので、、、 1970年代、プログレッシブ・ロックなんて音楽が流行りました 「進歩的」、「斬新的」なんて意味なのでしょうけど、クラシック的なアプローチをしたロックの形式なのかな。ちょっと難解で... 続きをみる

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  • 大海原 Second piatto 出会い

       相方の営む居酒屋は、出来合いのパック詰めの食材を皿に盛るようなことはせず、また、お店で使う野菜は、身内が販売目的ではない畑で、必要最低限の農薬の使用で生産をしていると言う。手作りの味をコンセプトにした居酒屋だ。繁華街への導線から外れ、しかもビルの二階で、駅周辺とは言うものの、決して立地に恵ま... 続きをみる

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  • 大海原 Second piatto 頂くと言うこと

     バーを出て、駅ビルテナント内のチェーン店に向かった。常連から 「あそこの出し巻きがおいしい」 と言われ試してみたいと言う。美味しいわけないのに、、、と思いながらもお付合いだ。お店を営んでいれば、競合店に行く機会はそうそうあるものでもないであろう。  美味しい、不美味いは、個人の好みもあり適切な表... 続きをみる

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  • 大海原 Second piatto 素敵な日

     対面を果たし挨拶を済ませ、さっそく飲み屋に直行である。どんな店が良いのか希望を聞かれたが、ここはお任せする以外はない。  商売がら気になるのであろう。近くに平日は多くの客で賑わう立ち飲み屋があり、そこに行きたいと言う。サラリーマンが多くを占める街は、土曜日は空席もあり、すんなり入ることが出来た。... 続きをみる

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  • 大海原 Second piatto 難しい問題

     携帯の着信音が鳴った。うとうとしたのであろう。ザックの中から電話を探し確認すると先方からメールが入っている。 「娘の用事で外出しており、連絡が遅くなりました。日立駅に来ることできますか?」 「もちろん行けますとも!」  心の叫びと同じメールの返信をしていた。数回メールをやり取りし、17時に日立駅... 続きをみる

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  • 大海原 Second piatto 勝ったり、負けたり

     駅に辿り着いたので居酒屋を探してみようと思い立った。持っている情報は、駅から数分、ビルの二階、店名でありさほど難なく探し当てることは可能であろう。  駅裏に停めた自転車で表側に回り、辺りを見渡すと飲食店が軒を連ねる場所がある。多くのビジネスホテルもあり、一駅向こうで宿を取ったことを後悔もするが、... 続きをみる

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  • 大海原 Second piatto 気になる、、、

     ホテルを出てとりあえず駅に向かい、めぼしい観光地を探ることにした。駅にはきっと観光案内所があり、旅行会社のパンフレットも置いてあるであろう。周辺地図だけでもかなりの情報は得られるはずだ。それに観光案内所に行けば、綺麗なお姉様がいるかもしれない、、、  楽しみにしていた観光案内所は見つけることが出... 続きをみる

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  • 大海原 Second piatto 信じること

     目が覚め、ベッドに横になりながら、「さて、どうしようか」 と今日の行動を考えてみる。  夕方まで観光がてらサイクリングを楽しみ、居酒屋が開店する頃合をみて伺ってみればいい。居酒屋が存在しない可能性も考えられるが、判明したときに考えればよいことだ。  起き上がり、窓の外を見ると幸いにも晴天だ。きっ... 続きをみる

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  • 番外 旅の相棒

    「大海原」の第一章が終わったところで、ちょっと一服っと 今回は、私の旅の相棒(チャリ)を紹介したいと思います 青が綺麗でしょ~~~ww この鮮烈な青は 「ジオス・ブルー」と呼ばれ イタリアにはこの色のペンキまであるそうです どうでもいいですよね ペンキ屋ちゃうし、、、 元々イメージ・カラーは「オレ... 続きをみる

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  • 大海原 Primo piatto 初めての地

     土浦から乗車した列車はなんと最終列車であった。何時間列車に乗り続けたのであろうか。なんて暇な人なんだろ、私。  目指す駅はもう少しだが、時間がかなりまずくなってきた。居酒屋の営業時間も宿もである。とうとう目的地の駅に着く前に23時をまわり、居酒屋の閉店時刻だ。宿を確実に取るためには、目的地に向か... 続きをみる

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  • 大海原 Primo piatto タバコの害

       列車は横浜で多くの乗客があり、自転車を少し申し訳ないと感じ始めていた。都内に入ると乗客はさらに増し、もうまったく身動きがとれない状態で、自転車に近づくことすら出来ない。  都内の人は毎日こんな生活をしているのだろうか。私にはまったく耐えれそうにもない。綺麗なお姉様と密着であればこの上ない幸せ... 続きをみる

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  • 大海原 Primo piatto 夫婦の姿

     富士の景観を終えると列車は、終着駅の熱海だ。熱海を越える後続列車はなく、必然的に「楽ちん乗り継ぎ計画」は幻に終り、自転車を担ぎホームの移動を余儀なくされる。  出口の案内に向かって進むと、高架を登るのではなく階段を降りるのだ。なんて幸運と思いきや、降りた先には登りが待ち受けている。下りを見た瞬間... 続きをみる

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  • 大海原 Primo piatto 日本人の心

       山間を抜け、列車の車窓からは海が広がる。とてつもなく大きな海。海岸線は自然のままで、複雑な形を成している。何千年もの時間をかけてゆっくりと形創られるのであろう。  遠く水平線を眺めると、ほんのわずかに曲線を描いている。知識として地球が丸いことを知っているが、普段感じることはない。  自然が創... 続きをみる

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  • 大海原 Primo piatto お酒なんか、、、

     名古屋駅から列車に乗り込み、最初の終着駅に到着だ。高架を渡りホームを移動し、引き続き上り列車を待つ。  この先、ホーム移動が何回あるのだろうか。自転車が重く感じる。目的地を曖昧にしたまま出発したので、新幹線を利用せず、いつでも途中下車出来るように普通列車を選んでいた。のんびりと車窓を眺められる普... 続きをみる

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  • 大海原 Primo piatto 素敵なお酒

     名古屋駅に着き、ビールとつまみを買い込み東海道本線に乗り込みだ。何時に着くのか予想もつかない。何処まで行けるのかもわからず、乗車券は名古屋駅分までしか持っておらず、宿も取っていない。すべてが適当である。  今、検札があれば、私は捕まってしまうのだろうか。  「酔っ払いのおっさん、無賃乗車で逮捕」... 続きをみる

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  • 大海原 Primo piatto 幸先の良い旅

     適当に準備をして、私は列車に乗り込んでいた。もちろんチャリンコも一緒である。  以前、旅行するときなどは、日数分の着替えや使いもしなかった物をいっぱいカバンに詰め込み出かけていたが、チャリンコで行動し始めると、無駄な物が大きな負担だ。今はチャリンコ用のザックひとつで出かける。どうしても必要になれ... 続きをみる

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  • 大海原 Antipasto

     2月の終りに予定していた仕事がぽっかりと空いてしまった。こんなときは旅に出るのが良い。  日常の休日では、それほど感じることはなく、身体が動くことを求めているのであろう。朝晩はまだまだ冷え込むが、寒さの峠は越え、行動するには丁度よい季節かもしれない。無性に出かけたくなった。  私は普段からよく地... 続きをみる

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  • 旅で出会った海(Second piatto編)

    広島、呉市から尾道まで向かう「さざなみ海道」からの景観 まるで海面が光を放つがごとく輝いてる。 この先、宿が取れそうな気配がなく先を急いでしまったが、夕日をこの場で体験したかった。きっと素晴らしい景観を見せてくれたであろう。                                 記事 怪... 続きをみる

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