紀行、小説のノベログです 日々感じていることを盛り込み綴っています

「自転車と列車の旅の追憶」 紀行 完
「大海原」 紀行 完
「家族」 小説 完
“Soul bar-IORI” 短編小説 完

2018年1月のブログ記事

  • “Soul bar-IORI” ラーメン2

     映画“The Ramen Girl”をDVDにセットをした。 The Ramen Girl - OFFICIAL TRAILER  カラン、カランと呼び鈴が鳴り客の来店を知らせると、仕事を終えた優子が顔をだした。ハーパーのロックを頼み、かかっている映画に文句を言いつつ見入っている。 「もう、最近... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” ラーメン1

     日本の国民食とまで言われるラーメン、大好きな方も多いであろう。カレーとどちらが好きか尋ねられた場合、私にとっては、ジュリア・ロバーツとキャメロン・ディアスのどちらが好きか尋ねられることと同じぐらいの愚問だ。好きは、もちろん演技である。  ラーメンは明治期の末、東京浅草の店舗が始め、その後大正期に... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 炊飯器3

     米を愛してやまない日本人の中には、米を日本固有のものと思われている方もいるのではないだろうか。米を主食とする国は世界のおよそ半数あり、アジア圏に多く見らる。もっとも多く米を食べる国は、バングラディッシュやヴェトナムで、日本は米の消費量では世界で50番目ぐらいに位置している。日本人が好んで食べるジ... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 炊飯器2

     欧米の食文化が入り、主食に小麦から作られたパンや麺類などを食べる方もいると思うが、多くの日本人にはやはり米が主食であることに間違いはない。  武家統治の時代には石高制が敷かれ、実際は米以外の農産物や海産物も米の生産量に換算されていたが、米の生産量で土地の価値、その他の多くの事柄を決めていた歴史を... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 炊飯器1

     昨夜、店の電球が切れて、店に向かう途中にある家電の量販店を覗いた。店内には多くの電化製品が並べられ見事なものだ。フロアー面積はとてつもなく広く、スタッフの数もかなりの人数だ。メーカーその他の社員もいるだろうし、販売店だけの雇用ではないにしろすごい数。街の小さな家電屋さんで、カタログを見ながら商品... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 映画4

     テレビ局が映画の製作に携わるようになり、質は変わりテレビドラマと何ら変わらないものが作られるようになったと感じる。私には今の映画に劇場に足を運び高い金を払ってまで観る価値はないが、劇場に足を運ぶ方も多くそう思わない方がいるのも事実だ。興行収入から見れば決して衰退ではないであろう。高倉健の最後と共... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 映画3

     ドリンクのオーダーが入るまで明日香と映画の話を続け、テレビ局の援助がなければもう映画は製作できず、テレビ局の恩恵も受けていることを話すと、女性はバーボンのコークハイを頼み、飲みながら日本とアメリカの俳優を取り巻くビジネスについて話し出した。  彼女は日本の芸能界は「事務所」の力が圧倒的にタレント... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 映画2

    「映画の製作にテレビ局が介入して、それでも、まだ最初の頃は映画として楽しめたんですけど、私にはもう限界を超えてしまいましたね。明日香さんがレンタルで十分で、旬を気にしなければ映画館に行く必要がないって感じたのも、そんなところにあるんじゃないでしょうかね。もちろん衣食住に関係のないあくまでも娯楽です... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 映画1 

     最近、劇場で映画を観る事がなく、何年も映画館に行った記憶がない。以前は洋画、邦画を問わず、よく劇場に足を運んだものだ。大きなスクリーンに映し出される映像と音は、テレビ画面で観る映画と比べることなど出来ない。映画の楽しみ方は多様化し、何をどう選ぼうが個人の自由であるが、映画は劇場で観て相応の価値が... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 日本酒3

     吟醸、大吟醸に至っては増量目的ではないと言う製造側の言い分にも触れなければならないが、そもそも自然の持つ力で作られる醸造酒に、人為的に造ったアルコールを添加し、それが認められる国であっていいのか私には疑問だ。アルコール添加された日本酒は、スピリッツを蒸留酒全般と定義するならスピリッツにも属さない... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 日本酒2

      日本には多くの発酵調味料があり伝統的に受け継がれてきた。醤油など世界的に見てもこれほど複雑な味を持つ調味料は稀で、世界に誇れるものだと思う。この複雑な味は、時間をかけゆっくりと醸し出される。また、日本酒などの醸造酒も発酵によって造られるが、日本酒造りは他の酒に比べ恐ろしい程の手間隙のかかるもの... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 日本酒1

     店では洋酒ばかり扱っているが、「一番好きな酒は?」と問われれば日本酒が真っ先に浮かぶ。石川でも多くの日本酒を楽しんだが、これまた不思議な酒である。  BGMはブギウギバンド“ZZ TOP”の“Tush”を選んだ。タッシュの意味がわからなくて「イライラ」する、、、<誰か教えて、、、> Zz top... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 優先席

     店はカウンター内のほぼ中央に作業台があり、必然的に私の立ち位置が決まってしまう。客がどの席に座るかは自由であり、私が決めることではない。ただ、この位置に女性客が座るのと、男が座るのとでは気分が違い、気持ちの入り方で仕事の完成度は大きく変わる、、、女性専用席にするか、立ち位置が移動できるように作業... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 旅2

    「なんとなくわかるような気がしますね。自身で作っていくものなんでしょうね」 「そうですね、すべてが自己責任で創り上げて行くものですね。後、最近になって旅行は点、旅は線なんて感じるようになってきました」 「ほぉ~、点と線ですかぁ~、難しいですね」 「この点と線は漠然と感じたことなんですけど、旅行は宿... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 旅1

     旅から戻り、店の再開一日目だ。客は来てくれるのであろうか、、、BGMはアメリカ大陸を横断する旅客列車「スーパーチーフ号」に乗車し、ジャズの巨匠を求め旅をする内容を歌い上げた“Soul Shdows”を選んだ。 soul shadows - The Crusaders & Bill Withers... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI”

    昨日ブログ内での国、民族に対しての差別記事に対し、運営側に削除を求めました。人が感じることは自由であり、思想を改める必要すらなく、差別に同調する方がいることも致し方ないと考えます。しかし、不特定多数の方が閲覧で出来る場所で、国、民族への差別発言は許されることではなく、決してあってはならないことです... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 一時閉店のお知らせ

    本日の営業を持ちまして一時閉店させて頂きます。 ご愛顧頂いたお客様に心より感謝すると共に、 再び皆様とお会い出来る事を楽しみにしております。

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  • “Soul bar-IORI” 想定内

     「絶対」とは何事も比較できないことで、対義語は相対。副助詞として用いられる場合、無条件でとか、なにがなんでも、の意味で使われる。東北の震災後、想定外と言う言葉をよく聞いた。仮に定めていた情況、条件が外れてしまったのであろう。科学に絶対はあり得ないとされ、私も異論はない。  絶対に大丈夫とされた原... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 吠えるChicken2

    「BGM替えますね」 バッドボーイ・ブルース 04年Live野音Part15 ハウンドドッグ HOUND DOG 大友康平  彩香はネット社会で、個人が特定されず、自身を思うがままに創作出来きることが問題だと言う。身元が判明しないことを楯に、責任を伴わない好き勝手な発言や、集団心理が輪を掛け、複数... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 吠えるChicken1

     ペットを飼う人が最近は多く、散歩姿の可愛らしい姿をよくみかける。愛らしいペットのしぐさが癒してくれるのであろう。私はペットを飼った経験がないので動物の心理はあまり理解しないが、やたらと吠える犬を見ることがある。私の相方は小型犬を飼っているが、過去に大きな地震を経験し、恐怖を感じるのだろう、地震が... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 日本史の歴史

     学校で習う教科で、人が生きていく上でさほど必要のないものもあるであろう。また、知識として得られれば大きな意味を持ち、人を豊かにしてくれるものもある。人それぞれに目指すべきものが違い異なるのであろうが、国際社会の仲間入りをし、活躍の場を世界に向けるのであれば、国際語として認識される英語は重要である... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 過ち 

     人は過去を積み重ね今の自分がある。過去にしてきた行いが評価され、信用を得て信頼される。中には誤まった行動で、信用を失うこともある。過ちから学び信用を回復させる人もいれば、同じ過ちを繰り返し、信頼を得られない人もいる。さらには誤まった行動だと認識しながら、改めることのない痛い人も多い。  BGMに... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 女と男3 

     女性の勘は鋭いものだ。思考回路が単純な男に比べ、言葉だけではなく、表情、しぐさなどからも多くの情報を得て、物事を判断する。これは言葉を話せない赤子を育てる為にも必要不可欠な能力であり、女性としての本能がもたらすことだと思う。子供を育てた経験がなくても、言葉を話せないペットと意思疎通が上手く図れる... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 女と男2

     私の住む四日市は、街を外れれば多くの田畑がありのどかな面をみせる。店へと向かう途中、自転車を漕ぎながら稲の刈り取られた田んぼを見ると、懐かしい思い出が頭を過ぎる。幼少の頃は、こんなところで凧揚げをして走り回ったものだ。半ズボンを穿いてるやつもいた。もうそんな遊びをしている子供を見かけることはない... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” 女と男1 

     クワンザが終わり、営業をどうしようか悩んだが、特にするべきこともなく店を開けた。年末、年が明ける直前に付き合いをする方と揉め、新年の挨拶すら交わしていない。よって暇である。  女と男はどうして揉めるのであろう。生まれも育ちも環境が違い、形成された性格だけの問題なのであろうか。それとも動物としての... 続きをみる

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  • “Soul bar-IORI” K祭 信頼

    「新年、明けましておめでとうございます。昨年中お世話になったすべての方に感謝すると共に多くの幸があることを望みます。どうか今年も庵(いおり)を宜しくお願い致します」  新年が明け、私は自宅の西側の窓を開け、冠雪した美しい鈴鹿の山々を見入り、心の中で唱えていた。元旦の今日はクワンザの七日目、最終日だ... 続きをみる

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