紀行、小説のノベログです 日々感じていることを盛り込み綴っています

「自転車と列車の旅の追憶」 紀行 完
「大海原」 紀行 完
「家族」 小説 完
“Soul bar-IORI” 短編小説 完

“Soul bar-IORI” 炊飯器2

 欧米の食文化が入り、主食に小麦から作られたパンや麺類などを食べる方もいると思うが、多くの日本人にはやはり米が主食であることに間違いはない。


 武家統治の時代には石高制が敷かれ、実際は米以外の農産物や海産物も米の生産量に換算されていたが、米の生産量で土地の価値、その他の多くの事柄を決めていた歴史を持つ。日本人にとって、いかに米が生活に密接し、大切なものであるのかを表していると思う。


 BGMは“The Crusadars”からライブの名盤をかけてみよう。



HD - The Crusaders - Way Back Home - Live


「まず、お米は電気、ガスは別にして炊飯器を使わなければ炊けないと思ってませんか?」



「まぁ、考えてみれば他にも方法があるんでしょうけど、ずっとそうだったし炊飯器以外考えたことがないですね。家は電気炊飯器です」



「まず、お米を炊く=炊飯器を使う、この既成概念を捨ててくださいね。ほら、キャンプなんかで使う飯盒炊爨(はんごうすいさん)でも立派にご飯は炊けるんですよ。あれも炊飯器って言えば炊飯器なんですけどね」



「まぁ、思い描いている炊飯器とは別物ですけど、お米を炊くための道具ですから炊飯器に違いはないですね」



「あのいびつとも思える形は実はものすごく深くて、お米の炊き上がりに大きな影響があるんです。火力の安定しない焚き木ですから、効率よく熱伝導させるためにとってもあの形が大切なんですよ。安定した火力が得られる家では使う必要もないですけど、美味しくご飯を炊くには熱伝導が大切だって認識してくださいね。それに、米を炊くだけではなくもっと多くの利用価値のあるもので、普及品の電気炊飯器とは比べ物にならないぐらい美味しいご飯が炊けますよ」



「そうなんだぁ~、、、」



「お米の炊き方もいろいろあって、スペインのパエリアですとパエリアパンって言って、フライパンのようなものですし、イタリアのリゾットも鍋で炊きますしね」



「あ~、でもそれは品種が違って日本のお米だとそうはならないんじゃないんですか?」



「そうですね、品種と言うか亜種が違って、パエリアやリゾットには大粒のジャバニカ亜種が使われていて、日本で普通に食べられてるジャポニカ亜種とは違うんですけど、亜種が違うからって異常なまでの高価な文明の力(利器)が日本には必要なんでしょうか?、、、私には残念ながら、自らの手、感覚、追求心でより美味しい物を得ようとしない日本が表れてるとしか思えないんですけど、、、人任せ、機械任せです」



「あ~、人任せではなく自己の追求心ですか~、、、日本人に最も欠けている部分かもしれないですね」



「後、米の研ぎ方、吸水具合、水の質、量によっても炊き上がりは変わってきます。もちろん米の品種、鮮度、保管状態も大切ですね」



「もちろん炊飯器の性能だけではなく、自身で出来る範囲の最善策も大切ですね」



                                      続く



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