紀行、小説のノベログです 日々感じていることを盛り込み綴っています

出来ることならば初話からお読み頂ければ幸いです。

「自転車と列車の旅の追憶」 紀行 完
「大海原」 紀行 完
「家族」 小説 完
“Soul bar-IORI” 短編小説 連載中

Second piatto マジック・アワー

 
 ブルーラインは海岸に出くわし、この海道の最後の橋が姿を現した。
 橋へと繋がる螺旋道は、山の緑と海の青を交互に映し出す。もうまもなく日が沈むであろう。

 橋に上がると空は薄っすらと朱く染まり、海面もまた朱く光を放つ。朱色は深まりを増し大小の島々が織り成す多島美の世界に色を添える。なんて見事な景観であろうか。沈み行く夕日と海面が、朱色に輝く光の帯でつながれている。




 風景は一期一会である。


 この日、この時間、この場所に多くの偶然が重なり立つことができた。その全てが作り出した景観だ。 例え同じ場所に立つ機会があったとしても、季節、時刻、天候で映し出される景観は別物だ。


https://public.muragon.com/bhv30qla/924hh3nf/resize/184x184.jpg?dummy=1505884572435


 やがて朱く染まった景色が影絵となり淡彩画に姿を変える。このほんのわずかな時間がとても好きで一番美しいであろう。


 この景観のタイミングを作り出してくれた、今日会ったすべての人、出来事に感謝である。


 朝日と夕日、どちらが好きかは人それぞれで、昇ると沈むで感覚的なことも左右するであろうが、大気中のちりや埃の量で光の屈折が変わり、夕日のほうがより朱く染まる。


 橋を渡り、サイクリストご用達の総合施設サンライズ糸山に立ち寄る。宿泊に空きがあるか当たるが、空きはなく市街地に向かうことを決め、外でタバコを吸っていると、男性二人組みに声をかけられた。


 休憩の兼ね合いなのだろうか、数回私に追い越され悔しい思いをしたと笑いながら話すが、別に私は人と争っているわけではなく、自分のペースで楽しんでいるだけ。
 また、同じ世代かと思ったが私が年配で驚いたと言う。そんなことは、ほっといて欲しい。
 そうだ、次回お姉様と出会う機会があれば、ヘルメットをかぶろう。


 しかし、私の目には男性が目に入らない 特性 でも持っているのだろうか。
 不思議だ。眼科に行こうかしら、、、






×

非ログインユーザーとして返信する

あと 2000文字

※は必須項目です。