紀行、小説のノベログです 日々感じていることを盛り込み綴っています

出来ることならば初話からお読み頂ければ幸いです。

「自転車と列車の旅の追憶」 紀行 完
「大海原」 紀行 完
「家族」 小説 完
“Soul bar-IORI” 短編小説 連載中

“Soul bar-IORI” Jazz2


 ジャズは多くの様式を持ち、時代の流れと共に姿を変えてきた音楽である。ジャズ好きの多くが「70年代に入りエレクトリック楽器を多用し演奏されたものはジャズではない」と言う。私にはその言葉の意味がよくわからない。使う楽器の決まりなどあるわけもなく、リズムにしてもより多くのものを取り入れて発展してきた。アコースティックだけをジャズ、4ビートだけをジャズとは断言できない。


「ジャズ好きな人って、何か拘ってるひとが多いんでしょうね」


「ね、まぁ、他のジャンルでも、拘り持ってる人はいますし、結局はその人が好きか嫌いか、だけなんですよね」


「最近私も、ジャズが楽しいって思えるようになったんですけど、最初の頃はわけわかんなくて取っ付き難い音楽って思ってましたよ」 


「取っ付き難いってのは、慣れていなかったからかもしれませんね。ポピュラー・ソングに慣れていれば、歌詞があって歌の意味があるし、時間的にも3分ぐらいで聞きやすいですし。その点、ジャズは楽器演奏だけだったり、やたら長いのも多いですから。でも、テーマ部分にはちゃんとした曲が成り立ってるんで、何度か聞くうちに慣れてしまいますよ」


「楽しいって感じるようになったのは慣れなんですかね」


「そう思いますよ。知ってるメロディだと、ジャズ的なアプローチしててもすんなり聞けますし、映画やテレビ・ドラマ、CMなどに使われて印象に残るフレーズもたくさんあると思います。歌物ですが『この素晴らしき世界』、『虹の彼方へ、』『レフトアローン』などが良い例だと思いますよ」



キャバレー OST 「レフト・アローン(インストゥルメンタル)」


 何を持ってジャズかと強いて言えば、演奏する本人がジャズだと言えばそれがジャズである。受け入れるか、受け入れないか、評価する、しないも聞き手の自由だ。そもそも音楽のジャンル分けなどさほどの意味は持たない。ディキシーから始まったジャズはダンス音楽に、そして、少人数の編成で、即興演奏を主体にしたバップに、そしてボサノバのように他国との音楽とも結びついて形成されていく。細かな分類をされる方もいるが、すべてジャズに変わりはない。


「あまり深く考えちゃダメなんでしょうね」


「そう思いますよ。考えることより感じることですね」


「なるほど、感じることかぁ~」


「ジャズは芸術の域に達したなんて人もいますけど、基本的にジャズは大衆音楽ですからね、時代で様式も変わっていきます」


「ですよね、歌もあれば楽器演奏だけのものあり、いろいろですよね」


「決め事ではなく、より自由に音を奏でるものが、ジャズかもしれませんね。音楽ですから、楽しければいいんじゃないでしょうか」
                                      続く


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