紀行、小説のノベログです 日々感じていることを盛り込み綴っています

「自転車と列車の旅の追憶」 紀行 完
「大海原」 紀行 完
「家族」 小説 完
“Soul bar-IORI” 短編小説 完

大海原 Primo piatto タバコの害

 
 列車は横浜で多くの乗客があり、自転車を少し申し訳ないと感じ始めていた。都内に入ると乗客はさらに増し、もうまったく身動きがとれない状態で、自転車に近づくことすら出来ない。


 都内の人は毎日こんな生活をしているのだろうか。私にはまったく耐えれそうにもない。綺麗なお姉様と密着であればこの上ない幸せであろうが、おじさんと密着であれば後日3日は気分が悪いだろうし、平常心を失い暴れ出すかもしれない。幸せを感じるられる可能性ももちろんあるが、気分を害するリスクがある以上、やはり避けたい。


 もう人を掻き分け、自転車に向かい降車の準備をすることは出来ず、上野をやりすごし、列車内が空くのを待つしか方法は見つけられなかった。こんな状態で自転車を輪行させてしまい申し訳ないのと、都内で自転車と列車を組み合わせることの難しさを実感したのだ。何があっても東京などには住みたくないし、住めない。きっと私は、壊れてしまうであろう。恐るべき東京。


 大宮を過ぎ、ようやく自転車をほどく余裕ができ降車が可能だ。「東京縦断おじさまと密着の旅」など、何があっても避けたい。考えたくもない。


 上野に戻り常磐線に乗り換え、さらなる列車の旅を続け、終点土浦に到着だ。ホームには、在来線では見かけなくなった喫煙コーナーがあり、存分にたばこを楽しめる。


 タバコはどれだけ悪者扱いされようが、止める気はまったくない。これも人の持つ欲に過ぎないでろう。ただ、他人に不快な思いをさせて吸うつもりもない。


 確かにタバコは、活性酸素を発生させる点では害があるであろう。ただ、多くの人はタバコ以上の有害物質を、好んで体内に取り入れていることも忘れないで欲しい。この世の中はいったいどれだけの発がん性物質が蔓延しているのか。口径によって体内に取り入れられる物も含めてである。


 タバコを嫌うのも自由であり、思うことを発言すれば良いと思う。私も嫌なことははっきりと口にする。ただ、タバコを悪玉に仕立て上げる施策だけに流されないで欲しいとは願う。タバコを悪者にさえしておけば、隠れてしまう部分があり、より多くの利益を生むことも事実である。


 タバコは、吸うより吸わないのが好ましい程度だと認識している。実際に喫煙をすれば活性酸素が発生し、その除去に大量のビタミンCが消費される。喫煙者は非喫煙者よりも多くのビタミンCを摂取することが必要かもしれない。


 ちなみに自転車を漕いでも活性酸素は発生します。

×

非ログインユーザーとして返信する