紀行、小説のノベログです 日々感じていることを盛り込み綴っています

「自転車と列車の旅の追憶」 紀行 完
「大海原」 紀行 完
「家族」 小説 完
“Soul bar-IORI” 短編小説 完

“Soul bar-IORI” 必修科目1

 私の中学時代はバンドに明け暮れ、学校の成績はあまり褒められるようなものではなかった。進学した高校でよく言われた言葉は、
「何でこんな中学の問題がわからんのだ!」
 あのね、先生、、、中学の問題がわからないから、この高校に来てるわけで、わかっていたらここに居ませんよ。


 高校からは掛け持ちで新たにジャズバンドに加わり、より一層アフリカ系アメリカ人の音楽にのめり込む。自分の前世はアフリカ系アメリカ人だった、と真剣に思うぐらい、、、のお馬鹿さん。


 高校2年になると将来の進路に向けたクラス分けが行われ、成績優秀な方々は多くの科目を学習し、目指すべきところを目指す。私の場合、数字が苦手でこの関係は諦めるしか方法がなく、目指すべきは入試に数字関係がないところ。数字関係の授業はあっても無駄でそんなものは1年で終り、ラッキー!ただ、数字に弱い自分に不安もあり、ある程度は数字に強くならなければとの思いがあった。数字と真剣に向き合ってみよう、頑張れ!俺。


 中学から始めていたロックバンドは4人組で、高校生になって音楽以外にこの4人で新たな取り組みが始まった。練習を終るとこたつのテーブル面をひっくり返して緑の毛羽立った面を向ける。多くの数字などが描かれたもので、お勉強の時間だ。これ結構頭を使い、瞬時に向かうべき方向を定めたり、他の者との駆け引きや、細かな計算も必要で多くを学ぶことができる。何よりも数字に強くなり、数字を見て答えを導き出す能力も身に付く。そして、「餃子の王将」で店員さんがオーダーを通すときに使う、「イーガー」「リャンガー」など <何言ってんだこいつ> と思っていた言葉も理解できるようになった。外来語までもが身に付く素晴らしいものだ。


 BGMは軽快なヴォーカル曲で。



The Original Memphis Five - SINCE MA IS PLAYING MAH JONG - 1924


 カラン、カランと呼び鈴が鳴り客の来店を知らせると、ラウンジでの仕事を終えた優子が顔を出した。ハーパーのロックを頼み他愛も無い会話を楽しんでいる。



「今日はお店メンツが足りなくって大変だったみたい。新しい子はテンパっちゃてレンチャンで失敗、、、ちょっとぐらいチョンボしたって、、、アンパイを、、、」



「結構お好きなんですね」



「何がですか?」



「いやいや、先ほどから中国の言葉が、それも麻雀用語が連続してますんで」



「え?麻雀なんてやったこともないし、リーチぐらいしか言葉は知りませんよ。そんな用語使いましたか?」



「はい、メンツにテンパイ、レンチャン、チョンボにアンパイって」



「やだ、まるでおっさんみたい、って、普通に使いますよ。でも麻雀用語とは知らなかったなぁ~」



                                  続く


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